GPドリフト HPI Nitro RS4 2 編1章(Chapter10)

舵角アップへのリベンジ

前回、アッカーマン調整のみで終わってしまった”切れ角”に対するアプローチ _| ̄|○ あまり効果が得られなかったので今回はリベンジを果たしたい。
すでに、原因はサーボの作動角度ではなく、ステアリングユニットの限界が早く訪れてしまう事はわかっていたので対策の案はあった。

原因はナックルにあった。ステアリングを切った状態で、イン側ナックルのアーム部分がCハブにぶつかっている。だからこれ以上、舵角が取れないのである。
アウト側には障害は無いのだが、イン側が動かない限りアウト側も動かない。

「ん〜だったら、切っちゃえばいいんじゃん」(n‘∀‘)η単純な性格ならん太郎であるが、結局はそういうことである。ナックルの矢印部分をカットしてしまえば、”あともうちょっと!”ステアリングが切れてくれるのだ。イン側の差動範囲が上がれば自然と荷重のかかるアウト側も切れ角は増えるのでアンダー対策にはもってこいだ!

ナックル加工での問題

「ナックルを加工してしまえば〜」などと簡単に言っていたが、HPIが設計したナックルである。そこは強度なども考慮されているはずだ。ナックルのアーム部分を削ってしまえば、それなりに破損のリスクもある。

幸い、ナイトロ3のアップライトが品番違いではあるが全く同じという事が判明し、早速保守部品としてストックした。
これで”もしも!ΣΣ(゚Д゚;)”って時には元に戻すことができる。ついでに、これにはキャスター角が違うCハブが2セット付いているので、何かの調整には役立ちそうだ。

ナックルの加工

早速ナックルを取り外し、加工する位置にマーキング。

インナーベアリングが外れにくいので、ティッシュを詰め込み防塵対策をした。
ここからは一気にハンディリューターで削り出し。10分もあれば加工は済んだ。赤い線の部分がカットした部分。
ここで仮組・・・しかし、まだ削りが足りない。再度マーキングをして再加工。

さらに、赤塗りの部分を削り上げた。アームは末広がりの形状をしていたが、ストレートなラインになった。最深部で約3mm程度のカットとなった。

改造ナックル装着

アームを削っただけなので、装着事体には何の変化もない。軽量化されたぐらいか(゚Д゚)y─┛~~ 
強度的にもそれほど問題は無いように思える(アバウトだな〜)

当然、ステアリンングリンケージの差動範囲が増えるはずなので、サーボのD/R、エンドポイント、センターの調整を行う。
アッカーマン調整も同時に行う。
ボールマウントはキングピンに近い方を使う。ナックルは、キングピンを軸にアームによって左右に振られるが、アームは短ければ短いほど、少ないサーボの可動範囲でナックルが動くことになる。

調整が終わったところでステアリングを左右に大きく振ってみる。
見た限りでは、大きく舵角が上がったようには見えないΣ(゚Д゚)ガーン また、今回も無駄になってしまうのか・・・

ほんの数ミリだが差動範囲が広がったはずなのだが・・・(;´Д`)

以前と比べてどうなの?

実際、改造前と、改造後を比べてみた。赤線のタイヤ位置が加工前、青線のタイヤ位置が加工後。写真撮影でのズレが多少あるもの、イン側については15度ぐらい、アウト側も7度ぐらいの舵角が増えている。
ヽ(≧▽≦)ノうひゃうひゃ!こいつはいいぞ!
( `)3´)これだけの舵角の増加は効果がでかいはず・・・なのだがぁ・・・この状態でテストに持ち込みたい。