GPドリフト HPI Nitro RS4 2 編1章(Chapter09)

デフはどうする?

逝ってしまったギヤデフ

前回のIS200ボディテストで逝ってしまったギヤデフ。エンジン+ゴムドリタイヤは想像以上に駆動系に負担をかけているらしい。生半可なデフロックでは走行距離を伸ばすたびにギヤに遊びを作ってしまうようだ。ワッシャーの厚みを増やすか?・・・・
しかし、この点はらん太郎には予想されている問題であった。ドリフトの飛距離を出すためにはリジッドが良いと言うことをTA-04で理解していたので、策は練っていたのだ。ただしこれには大きな問題があった。フロントワンウェイでも苦労したように、ナイトロ2用のリジッドデフなどというものは存在していない。移植しかないのである。何のシャーシから移植するのかである。
実はこの点にも、打開策を見出していた。ナイトロ3である。お気づきの方であれば、「アホか、ナイトロ3はシャフトドライブ4駆、ナイトロ2はベルトドライブ4駆で構造が違うやん。」その通りで、駆動方式が違います。ただし、取説にヒントがあったのです。

ナイトロ2とナイトロ3のデフ?

実はナイトロ2の保守部品の少なさから、それに代わる部品を探すため、HPIの取説は全てダウンロード済みであった。そんな中、ナイトロ3は品番こそ違えど、共通パーツがいくつかあったのである。

ナイトロ2デフ

ナイトロ2のギヤデフ。ベルト駆動のため、プーリー内部にべベルギヤが収まっている。

ナイトロ3デフ

ナイトロ3のギヤデフ。シャフト駆動のため、プーリーではなくギヤになっている。

「構造と品番は違えど、デフカップは同じA558、ナイトロ3のリジッドアクスルキットが”きっと”組めるはず」おやじギャグ炸裂と同時にショップに走っていた。

ナイトロ3リジッドデフを移植しろ!

STAGE-Dリジッドアクスルセット

暴挙とも、無謀とも言える行動でナイトロ3のリジッドアクスルを入手した。HPIの製品って言うのはどこのお店でも品ぞろえが少ない。しかし、HPIのお膝元である浜松にはちゃんとツボを得ているショップが存在している。浜松にはHPIユーザーがそこそこ多いのである。
さて、このリジッドアクスルセットは、デフとアクスルが一体化している物ではなく、べベルギアの代わりにこいつを入れてやる物だ。ここがポイントで、一体化物であれば間違いなくナイトロ2には移植できない。

ギヤデフ

ワッシャーで固めてきたデフ。すでに何回もばらしてきたので慣れたもので数分で分解できるようになってしまった。
石噛みでプーリーに傷も多い。しかし、ここら辺の保守部品は無いので、だまして使うしかない。

汚い内部

デフケースをバラすと・・・うへぇ〜Σ(゚д゚lll)真っ黒。どうやら、べベルギアどうしが押し合いへし合いで擦り減ってこんなになってしまったようだ。スルスルになる訳だ。と言うより、エンジンのパワーってやつは凄い。EPではへっちゃらだったのに。
グリスにはシリコン系コーキングも詰めてあったのでねちょねちょだ(゚Д゚|||)除去作業に30分を費やした。

デフ構造

左がギヤデフ、右がリジッドユニット。非常に単純構造である。

ナイトロ3リジッド移植

さて、リジッドを組んでみると・・・キタ━━━━━━((((((゚∀゚))))))━━━━━━ !!!!!無加工でぴったりと収まった。
HPIがナイトロ2ユーザーを考えてかこのオプションを作ったかどうか定かではないが、感謝である。ナイトロ3がある限りまだまだイケるぞナイトロ2!

生まれ変わったデフ

完成したリジッドデフ。外見では違いはわからないが、内部はリジッド仕様。
早速デフを元に戻し完成となった。

タイヤ交換

バースト寸前

同じく、前回のテストでバースト寸前のHPI製Aドリフトタイヤ。既にタイヤが波打っている。
当然このままドリフトし続ける訳がないので交換となった。

HPI製STAGE-DスーパードリフトタイヤA-Type

入手したA-Typeドリフトタイヤ。定価では2本で1000円近くするので痛いが、GPドリフトには最も安定したタイヤだとらん太郎は思っている。セッティングは常にこのタイヤに合わせて行っているので、必需品である。ドリフトにおいてタイヤの特性ってやつは非常に重要だと思う。はじめはただ流れるだけで喜べたが、だんだんコントロールができないと非常に不満に思えてくる。また、ゴムタイヤって奴は滑らしていると温度上昇でグリップの度合いも変わってくる。ここら辺を全て加味したタイヤってのが必要だ。その点HPI製Aドリフトは安定したタイヤだと言える。

タイヤ比較

比較すると、さすがにヤレてしまっている。しかし、パターンが無くなりバースト寸前まで、良いドリフトができるタイヤであった。

HPI製WORKホイル

今回は、ホイルまで買ってしまった。完全に大人買い・・・いや衝動買いだ。

ナイトロ2ドリフト復活!

復活ナイトロ2ドリフト

さぁ、全てを搭載し復活を遂げたらん太郎のナイトロ2ドリフト! o(゚∀゚o) (o゚∀゚o) (o゚∀゚)oなかなかイケてきた。(自画自賛)ホイルナットもパープルに。予定ではホイルのリムのみメッキを残してスポークはパープルに塗るつもり?

ナイトロ2フロント

今までのタミヤのブラック色のホイルに比べると、足もとの主張が大きい。ボディもホイルも光ってる。

ナイトロ2リア

ナイトロ2には深リムでははみ出してしまうため、オフセット3〜4mmか・・・鬼キャンにでもして、ようやっと6mmか。HPIのWORKホイールは無難にオフセット3mmを選んだ。ここら辺は個人の好みだが、あまりにキャンバー角を当てるのは好きではないので、らん太郎的にはGoodである。

インプレッション

早速リジッド後初走行。(゚∀゚)(゚∀゚)(。A。)(。A。)(゚∀゚≡゚∀゚)(゚∀゚≡゚∀゚)キタキタ、この感触。どっカーンとケツが出る。完全にベストな状態に戻った。リジッドを組んだことにより、駆動系から変な異音が出ることもなく、ブンブンケツを振ることができる。タイヤも、モリモリ新品だからファイナル比が上がりスピードがのる。
調子こいて動画も撮ってみたが、うぅ〜んまだまだヘタくそだ。3発目がどうも安定しない。あとは、練習あるのみ?