GPドリフト HPI Nitro RS4 2 編1章(Chapter07)

エアロを考える

レースカーではおなじみのエアロパーツ。リアウィングなどは、RCでも当然のように装着されている。これらは主に車体を地面に押し付ける意味合いを持っている。
当然らん太郎のソアラにもリアウィングは付いている。ラジドリに関してリアウィングはリアのトラクションを制御する役目を持っている。角度が大きいものや、高さのあるものは、よりトラクションを与える方向にあり、角度が小さいものや、低いものはその逆になる傾向にあると言われている。
実際のところどうなの???って言うと、こんな事があった。
プッシングアンダーに悩んでいるころ、セッティングの度ボディを外すのが面倒で「ハダカ」のまんま走らせたら、あれよと現象が消えた。ボディも無いが、リアウィング無しではリアにかかるトラクションが少なくなるのである。だからボディの形状や、ウィングなどのエアロパーツもラジドリには重要なポイントである。
リアウィングは現状のままで良しとして、その他のエアロについて今回は考えてみた。

ディフューザー導入

F1、GTカーなどでは、マシン後部にはダーティーエア(整流されていない乱れた気流)なるものが発生するとよく解説などで聞く。簡単に言うとボディ表面を流れてくる気流とシャーシ下を流れてくる気流がぶつかり乱れた形となる。これらを整流する役目と、シャーシ下の気流を早く後ろに流してやり、一種の真空状態を作ってシャーシを地面に押し付ける役目を持つのがディフューザーである。実際RCに効果があるのか?ましてやドリフトに意味があるのか疑問ではあるが、”見た目”がかっこいいので今回導入してみた。(本来の目的と違う(゚Д゚|||)

TRG社製タミアF103ディフューザー

一から作るのはさすがにしんどいので、タミヤF-103用の汎用ディフューザーを利用してみることにした。ボディと同じポリカーボネート製であり、加工が簡単だから装着も簡単だろう。

ディフューザーのカット&塗装

余分なヒレをカットして、干渉する個所をカッティング、取り付け可能なビス穴を探し出しパンチング。
あとはブラックで裏打ちと作業は簡単に済んでしまった(;´Д`)

ディフューザー装着

取り付けは、シャーシと、バルクヘッドの間にサンドイッチと非常にシンプル。これでビクともしないから驚きである。

ディフューザー完成

ボディを乗っけるとこんな感じ。アールのある形状なのでマイルドな整流となるのか?効果の程は・・・あまりよくわからない。とりあえず「み・た・め」と言うことで・・・

パージボード考案?

パージとは「導く」とか「排除する」といった意味があるらしい。一般の車には”パージボード”なんてものは無い。F1ではドライバーの横あたりからラジエターの空気導入口あたりに板が付いている。これがパージボードである。フロントタイヤあたりから流れてくる気流をうまく整流してやるパーツだ。
そんなパーツをどこに使うの( ゚Д゚)/って事になるのだが、らん太郎は「排除する」って意味でのパージボードを考えていた。

グランドエフェクター01

グランドエフェクター02

デイトナという主に2輪パーツを製作しているメーカーがあり、このメーカーから4輪向けに「グランドエフェクター」というパーツが売り出されている(RCの話じゃなくて実車です)

らん太郎の愛車にも装着

実際らん太郎の愛車にも装着しているのだが、実は効果が大きかった。ちょうどフロントタイヤの後ろあたりにハの字に装着する10数cmのパーツであるグランドエフェクター、これがシャーシ下を通る気流をサイドへ放出するような流れに変化させるのである。前項ディフューザーで述べた通り、空気を外に出すことによりダウンフォースを生むと言うのが原理である。実車では、特に高速時にフロントの食いつきが良くステアリングがよく切れるように感じていた。
前置きはここまでにして、こんな物が作れればフロントの逃げを防げアンダー対策に効果があるのでは?と考えていたからである。

パージボード作成

ポリカ切り出し

作成と言っても、大きな作業ではない。ボディを作る時に余った”ミミ”を加工するだけだ。カッターで切れ目を入れ折り曲げる簡単な形状である。ただ折り曲げただけでは強度不足なので、お得意のホットボンドで谷を埋めた。

カーボンシート貼り付け

ただ、色を塗るだけでは芸が無いので、それっぽくカーボンシートを貼ってみた。
よく考えると通常は見えない場所であるがΣ(゚д゚lll)ガーン

パージボード装着

これを、フロントタイヤのすぐ後ろあたりに、ハの字を切るような形で固定する。ちょうどステアリングポストとサーボステー用の穴がありベストポジションだった。

気流の流れ

理論上では、水色の矢印のように、フロントタイヤが巻き上げた気流をパージボードが受け止め外に排出する・・・のかな┐(゚〜゚)┌
GPドリのゴムタイヤカスってのは想像以上にボディ内に流れ込む。ついでにこれらも外に出るような形になってくれるとありがたいんだけど・・・

まとめ

パージボード・ディフューザー装着

ディフューザーとパージボードを装着したところ。ボディ無しでも、いかにも走りそうな外見になった。(ドリフトでしょ〜方向性が違うような・・・)

シャーシ下気流の流れ予想

理論的に言うと、水色の矢印のような空気の整流を行って、トラクションを稼ぐ・・・はずだけどぉ〜
フラットなシャーシでは無いし、ボディとシャーシの間がスカスカなので、大きな清流効果は得られないかもしれないが・・・

インプレッション

ディフューザー、パージボード共に、「お、これは!(゚∀゚)」と言う程の体感はできなかったΣ(゚Д゚) それともらん太郎が鈍いのだろうか。そもそも、効果の違う2つのパーツをいっぺんに導入したら体感も何もないのかもしれない。・゚・(ノД`)・゚・。これは完全にミスであった。
ただ言えるのは、リアバンパー部に付着していたタイヤカスが少なくなった。巻きあがりが減っているようだ。パージボード後方についても同様の結果が出た。整流は確実に行われているようだ。今後さらに改良を加えていきたい。