GPドリフト HPI Nitro RS4 2 編1章(Chapter01)

シャーシとの格闘

さて、RCドリフトにおいて重要なのは[タイヤ]であるとらん太郎は考えておりました。適当に作ったタミヤのTT-01シャーシでも、塩ビ管タイヤを履かせれば、”ドリフトらしき”走りは可能でしたから。そこで単純にナイトロ2にTA-04に履かせていた樹脂系タイヤをポンづけしてみました。「こりゃすげー飛距離になるぞ」しかし答えはNo!走りません。ひたすらホイルスピンで前に出ません。「こりゃエンジン焼きつく(T_T)」早々に樹脂系タイヤはあきらめました。結論やっぱGP向けのゴムドリタイヤだね!とりあえず、HPIの[Stage-D 04S-26 Tire]を購入しました。
このタイヤ、ドリフトタイヤって言ってもかなり柔らかい。ドリフトが始まったころのゴム系ドリフトタイヤはひたすら硬く樹脂に近い物でしたが・・・「こんなんで本当に滑るのか??」
半信半疑で走らせてみると、「す、滑る!」コーナー出口でアクセルをあけるとケツが出る!が、すぐにスピンモード、安定しない。それでも何とか格闘すると実車で言うタックイン?なんかラリーカーみたいだ。思いっきりコーナーに突っ込み切り込み、出口で無理やりケツを出してるみたいだ。何度チャレンジしてもアクセルを開けすぎでスピンモード、もしくはおつりを思いっきり頂く。やっぱ”テク”が無いのか・・・

デフとの格闘

テクの無さに打撃を喰らいながらも、シャーシとにらめっこして無い知恵をしぼりました。「そうだ!デフを硬めなきゃ」単純な事じゃねーか!「ボールデフ!入れればいいじゃん」早速HPIのホームページにアクセスして品番を確かめネットショップへGo!!!!しかし Σ(゚д゚lll)ガーン! 既に廃番のシャーシ、品揃えがある訳が無い。んじゃ、お得意のヤフオク・・・Hit無し・・・・・・・・・・・最終手段HPIで購入・・・た、高い(T_T) 定価じゃ4000円近くするぢゃん
ここはやはり”ビンボーちゅーん”しかない。「簡単じゃん、デフケースに詰め物すりゃいいんだから」
早速ちまたでよく聞くティッシュ詰めにチャレンジ。前後のデフをバラし、ギヤデフの隙間にティッシュを詰めた。「子供のころよく鼻血だしてティッシュを詰めたな〜今はこんな使われ方するんだ〜」などとボヤキながらデフを組上げ、いつもの河川敷パーキングロットへGo!!!ニードル調整もそこそこにドリフト〜
キタ━q(゚∀゚)p━!!!!!!いける、コーナー手前で減速、アクセルを開けていくとケツがズリッと・・・カウンター当てるとそっちへ飛んできそう。「ってパワードリフトかぁ・・・」とつぶやきながら1タンク走らせた後もう1度走り始めると、なんか挙動が違う??またもやスピンモード。あえなくナイトロ2を回収すると、デフがスルスル。再びデフをバラしてみると、ティッシュは消えていた(T_T)
結論!生半可なデフ固めはGPのパワーに通用しない(´・ω・`)

ワッシャーロック

かねてから、ワッシャーロックなるものの存在を聞いていた。方法はよく知らなかったが、「べベルギアのシャフトにワッシャーを入れるだけだろう」次はこれだ!早速ホームセンターに向い数百円で2種類のワッシャーを入手した。ノギスで計測するとM2とM2.4の平ワッシャーはそれぞれ厚みは0.4mmと0.5mm。これを写真のようにベベルギヤの間にはさんだ。ポンづけとはいかないので、ハンディリューターでシャフト径より大きめにワッシャーをひたすら削る。こいつをフロントには0.5mm、リアには0.4mmを使用した。「こいつはいい!」デフケースの4本のネジの締め具合で効きも調整できる!
重量バランスが後向きのシャーシにおいてはフロントデフの効きが重要になってくる。フロントが接地し難い分を固めたデフで補ってやるのだ〜。だからフロント9割ロック状態、リア7割ロック状態(どちらもらん太郎の物差しですので正確ではありません)にセットしてみた。

ワッシャーロック

デフをセットし昼休みに会社の駐車場でGo!!!!(らん太郎は仕事しているのか?)
前回は、出口でアクセルを開けないと”ドリフト”にもっていけなかったが、デフを固めたことによって手前でアクセルを開けケツを出すことができる。
キタ━━━━━━━(;゚∀゚)=3━━━━━━!!!これで、”ドリフト”らしき状態に持っていける。しかしデフロックの代償も・・・どアンダーが出ます。流せば曲がるが、流さなければ曲がらない。コントロールがいまいち(T_T)とりあえず、らしき状態には持ち込めるから良しとしよう。

サスと重量配分

どアンダーのままではさすがに思うところに持ち込めない。ここはサスセッティングを見直そう!
まずはダンパー。オイルを#300にしてオリフィスを3穴に変更した。EPドリの時スプリングは極軟らかめでケツの荷重移動を誘発させるために、フロントに対してリアは軟らかめでセットしてきた。GPでも同じ?とりあえずありあわせのスプリングでEPと同じセットで挑戦してみた。が、どアンダーは消えない。前にも増してフロントが逃げる。コーナー手前で減速し、フロントに荷重を与えきっかけはつかめるが、プッシングアンダーでクネクネとしたドリフトに。「こりゃ見た目でもかっこ悪い」
そこで、減速時にフロントに積極的に荷重が移るようEPとは前後逆のセッティングで前を柔らかくしてみた。ヨコモのチタンスプリングの一番硬いやつをリアに一番軟らかいやつをフロントにセットした。
キタ━━(゚∀゚ )キタ ( ゚∀゚) (。A 。 )キタ ━━!!多少アンダーが消え始めた。ついでに車高をリアに対し1.5mmフロントを落とし前傾姿勢に、さらに仕事で使う材料を使ってカウンターウェイトをフロントに追加した。

フロントカウンターウェイト

フロント周り

ごっついウェイトだが、GPカーにおいてはさほど軽量化を考えなくていいからOK。まぁ0.1秒を争うレースでもないしね。このウェイトによりほぼ50:50配分の重量バランスが取れた。前回まではドリフト状態の時、常に修正舵を入れないとダメであったが、舵でのコントロールよりもアクセルでコントロールできるようになった。
エンジンリア配置シャーシは重量バランスと、いかにフロントへ駆動を与えてやるかが重要みたいですね。

ベルト逝く

かねてから、ナイトロ2は古いシャーシだと述べてきた。EPドリでの愛機TA-04ですらTA-05にとってかわり、今やパーツは店頭から消えつつある。しかし、”タミヤ派閥”の人口は膨大でまだまだ部品は手に入る。HPIにいたっては、現行モデルでもパーツを探すのには苦労する。
そんな世の中ナイトロ2は思わぬところで病院行きとなった。いつもどおり昼休み会社の駐車場、夜河川敷の駐車場でドリっている毎日を過ごしてきたが、パーキングロットには魔物が住んでいる。それは小石である。突然急停車したナイトロ2に「また石噛みかよ!」と毒つきながら、手でバックさせ再びアクセルOn!!!!しかし、しばらくすると、エンジンの甲高い音とは裏腹に前に進まない???と言うかグルングルンスピンモード
(゚Д゚)y─┛~~何が起きたのかわからず、暗い中ではどうしようもなく家に持ち帰った。
シャーシをよく見てもわからない(゚Д゚|||)手でタイヤを回すとしっかり回転する。しばしの沈黙後、ふとフロントベルトを見るとやけにたるんでいる。ジジイの○○のようである。( ̄□ ̄;)逝ってしまったようだ・・・ベルトが・・・逆三角形のはずの山がお椀型に・・・。しかもセンターはささくれ、リアも山が無くなり始めている・・・深刻だ。
早速ネットショップで3本のベルトを検索してみるも・・・無惨・・・物がね〜〜 ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!! 「こんな事でらん太郎のGPドリは幕を閉じるのか?」
こんな時は浜松の某ラジコンショップO模型さんに行くしかない。早速週末に行ってみた。シャーシ名が記入してある衣装ケースをあさると・・・
キタ━q(゚∀゚)p━!!!!!! リアとセンターのベルトが2セット見つかる!しかも強化タイプ。早速大人買い。
しかし、フロントベルトは見つからない。ネットでベルトを探す毎日を過ごしていると、「特殊ベルト・試作ベルト承ります」と言ううたい文句の会社が。「利益追求のこのご時世に?でも物は相談だメールで問い合わせてやれ」とクリック!半日もせず返答が返ってきた。見積金額を見てびっくり、HPI純正ベルトと大差が無い。ただし、「ラジコンのベルトは特殊なので100%性能を発揮できるかわからない」との事。担当してくれた方は丁寧に説明をしてくれた。100%の性能は・・・?大丈夫、だ・い・じょ・う・ぶ!よその国(中華系)の製品じゃないし、天下の三ツ星製だもんね。だから、星みっつ!のはず・・・だよなぁ
「1本だけ頼むのも恥ずかすぃ〜し申し訳ない・・・でもお金もないすぃ〜・・・」え〜ぃ3本発注!数日でベルトは手元に届きナイトロ2は復活を果たした。ヽ(≧∇≦)ノ
心配のベルト強度だが、初期時に多少伸びが出たがテンション調整で収まる範囲で、1タンクも走らせたら伸びは終息した。
こういう下町的なお店や会社はらん太郎にとってありがたい。東部工販さんありがとうございます。本当に良い会社です。ついでにURLものしちゃえ
http://www.to-bu.jp/

ノーコンの恐怖

前にも述べましたが、就職してGPバギーをやっていた事がありました。そいつはノーコンで海に身投げしてお亡くなりになりました。。・゚・(ノД`)
ノーコンの恐怖を知っておきながら、何の対策も取らず走らせていたらん太郎でしたが、再び恐怖はやってきました。
現行のGPカーのメカ類はホコリから守るため、ケース内に収まります。しかし、ナイトロ2はシャーシサイドにインシュロックでピッって止めるだけ。ドリフトの横Gに耐えられない奴はらん太郎だけでなくここにもおりました。
ある日いつもどおり、夜のドリ練をしていると、シャーシから物体が飛んでいきますハァ━━━━━━(゚Д゚)━━━━━━??
理解しきれていないらん太郎に間髪入れずナイトロ2が突っ込んできます。ゲッ(゚Д゚) 軽いパニック状態になったらん太郎とは裏腹に、おりこうさんにもナイトロ2はおまわりさん状態に。ドリフト状態に入った瞬間横Gに耐えきれず受信機バッテリーがコースアウトしてしまったのです。幸いステアを切っている状態でしたので、自分のしっぽを追っかけている犬のように回転君になって事なきを得たのです。「GPのノーコンって凶器やね」(T_T)
早速お決まりのヤフオクでフェールセーフユニットを落札!タミヤ製(ってことはフタバ製か?)でしたが、らん太郎のサンワのメカにも問題なく動作し装着ができました。\(゚∀゚)/
いゃ〜こういう物はちゃんと装着せんとだめですわ〜。「出かけるときは忘れずに〜」(古〜)皆さん電源管理はしっかりしましょう!

タミヤフェールセーフユニット

GPドリの醍醐味

GPドリの醍醐味ってやつは、音、スピードの迫力面と、排ガスの白煙が実写D1GPなどに見られるタイヤスモークに似ている点です。しかし、通常のGPカーはボディサイド左右どちらかから排気するのが一般的です。ナイトロ3のドリフトRTRなどでは後方に排気できるような取り回しになっていますが、ナイトロ2ではオーソドックスな側面への排気になっています。
らん太郎のナイトロ2も後方へ排気してみよう。って、マニホールドを手曲げして作るわけでもなく、単にマフラーエンドを延長するだけの事ですけど(T_T)

排気取り回し

ホームセンターで耐熱シリコンホースとステン丸パイプを買って加工!!!!シリコンホースって偉いね100度以上の熱に耐えれるんだから。かんけ〜ね〜

マフラーエンド

ルックスもOkですね(≧∀≦)ノ

とりあえず、現状でのナイトロ2です。