EPドリフト TAMIYA TT-01 編

TT-01との出会い

TT-01はセカンドマシン?(他にM-04もあるが)として手軽にドリフトを楽しみたいと思いヤフオクで手に入れたシロモノだ。子供のおもちゃにはもってこいだったし、TA-04が老いてきて、壊れることも多くなりセカンドマシンが欲しかったからである。
本当は「TB-02DやTA-05を買ってTA-04をセカンドに・・・」なんて考えもあったが、お金がついていかなかった。

らん太郎TT-01の外観

TT-01全景

TT-01のボディはヤフオクおまけものです。徹底的にローコストバージョンとなっております。今となっては懐かしのGT仕様スープラですが、個人的にはこの形は非常に好きです。基本的に大判ボディをブン回すってのが豪快で気持ちいい。
タイヤはライドのドリフト樹脂系タイヤ、ホイルはスピードウェイパルのスライドマスターD9メッキ10mmオフセットです。たぶんこれが一番高価な物だと思います。ボディが195mmサイズなので深リムもOK。外観はドリフトって感じではありませんがそこそこイケてます。(自画自賛)

TT-01ボディリア部

特にこれといった物はありませんが、自作の疑似マフラー。ステンレスパイプを切り出し、バーナーで”焼き”を入れました。
ちょっと出っ張り過ぎですが。・゚・(ノД`)・゚・。

シャーシ

TT-01シャーシ

こいつは”TT-01D”ではなく、”TT-01”( TДT)ですから、全くもっておもちゃの状態であった。TA-04と比べたら涙が出てきた。ステアリングはプラプラ、ナックルの遊びもでかい、調整機能なんてものはほとんどなく、ダンパーなんてフリフション(グリスを詰めた筒の中を樹脂パッキンが上下する簡素なもの)であった。パーキングロットではハネまくりで路面を捕えられない状態。
「だったら、プア〜なままでどこまでやれる〜」。・゚・(ノ∀`)・゚・。がコンセプト。一切金をかけないで余りものの部品ばかりだ。
最低限の変更で、CVAダンパーミニとスプリング、ターンバックルタイロッドだけは装備した。幸いボールベアリングだけは装備されていた。
サスストロークも短く、柔らかいスプリングだとすぐに底つきしてしまう。

TT-01シャーシフロント

フロント部はワッシャーロックデフで、ほぼ直結状態。ステアリングワイパーが非常にちゃちなので”ぐらつき”がひどく、反応も遅い。泣く泣く自作でブレースをつっ込んだが、基本がダメみたい。本気でやるならここら辺はアルミパーツに変えないとだめですね。

TT-01シャーシリア

リアにもワッシャーロックデフを採用。こっちのデフはやや軟らかめのセット。デフロックにより、樹脂系部品の悲鳴が「ガゴガゴ」響く。モーター音よりでかいぐらいだ。なんかレーシングカーのそれのようだ。ドックボーンやらカップなど全てが樹脂なのに驚いた。ある意味”逃げ”を作っているので強いのかもしれない。ただ、一つの部品を金属に変えると、”逃げ”が弱い部品に集中するので、まさしくOPTION地獄行き決定マシンである。
TT系はバルクヘッドの分解方法が非常にめんどうでデフを引っ張り出すのに非常に苦労する。ピニオンとスパーのバックラッシュ調整もあったもんじゃないから、下手するとスパーが丸坊主になってしまう。そんなシャーシを何回も見てきた。お世辞にもあまり良い構成とは言えない。

その他の装備

モーター&アンプ

アンプは転がっていた安物サンワのBL-RACER。18TまでOK。
モーターはこれまた余りものYOKOMOのプロストック17T?負荷があっていない?。・゚・(ノ∀`)・゚・。それでも、ヒートプロテクトに入ることもなく、うまく稼働している。(そういう問題じゃない)
”羊の革をかぶった狼”的発想?いや、羊は羊、暴走羊である。

インプレッション

何もかも最低レベルの仕様であるので、ドリフトも最低レベルで”とりあえず流せる”って感じである。鈍く、グニャグニャしたステアリングは正確なカウンターを当てられない。でも、こいつはナイトロ2のワッシャーロックデフの実験機でもあり、そういった意味では十分に使えたシャーシであった。アンダーがひどく、パワーだけでケツを出しながらふらふら修正舵を入れながらのドリフトだが、ぶつけても壊れずビジターには受けが良くラジドリのお誘いをするシャーシにもなった。ライドの樹脂系ドリフトタイヤはグリップが高めで、ストレートではTA-04を追い抜いていく。ここら辺がビジターにはたまらないみたいだ。
プアーなシャーシほど知恵が湧いてくるもので、面白いシャーシではあった。